不妊治療
不妊症ではなく、第一子を出産したのにもかかわらず二人目はなかなか妊娠できない、という状態のことを続発性不妊、いわゆる二人目不妊と言います。
最初の第一子を何のトラブルもなく妊娠しているため、二人目がなかなかできずにまさか不妊症かと産婦人科を受診するという方が増えているといわれています。続発性不妊の場合には、おもな原因としては母体の加齢が挙げられます。
晩婚化の傾向があり、そのため第一子を出産する時期には30歳を超えていることが普通になってきました。体と共に卵子も衰えてきて、質の良い卵子を製造できなくなること、また子宮も加齢に伴い能力が落ちてきて受胎する可能性が落ちてきます。
そのために、第二子を望んでも昔のようにすぐに妊娠しないことが多くなります。その他に、第一子を出産するときに感染症にかかったりしたことで卵管がつまったり、第一子が不妊だった方などは同じ理由で不妊になっていることも考えられます。
ひとり子供がいるということで、夫婦生活の頻度が落ちていることが原因になることもあります。なかなか二人目を授からない、という時には一人で悩まずに早めに産婦人科を受診して相談するとよいでしょう。
不妊症の原因のうち先天性のものもいくつかあります。そのうちの一つが、先天性子宮奇形です。子宮の形が生まれながらにして正常な形をしていないこの先天性子宮奇形は、女性のうち5%ほどいるといわれおり、不妊症や流産の可能性が高いといわれています。
この先天性子宮奇形は、単角子宮、弓状子宮、中隔子宮など様々な種類がありますが、その中でも中隔子宮は子宮の中に壁のようなものができてしまい、中が二つに分断されている状態で不妊症の原因となり、たとえ妊娠したとしても流産率が高いといわれています。
こういった先天性子宮奇形のような先天性の子宮のトラブルは、通常の状態では見つかりにくく、不妊症の検査や流産の検査で発見されることが多いです。また、何か別な症状があって産婦人科で超音波検査や内診などを受けた時に偶然発見されるという場合もあります。こういったトラブルにより不妊症になっているとき、また妊娠しても流産してしまうようなときには手術が必要になる場合があります。
中隔子宮の場合には、腹腔鏡手術で子宮にできている中隔を切除する手術が行われ、成功して妊娠すれば、通常通り経膣分娩が可能となります。双角子宮の場合には、開腹手術になってしまうため手術が成功しても、分娩時は帝王切開をすることになります。
不妊症の原因はさまざまですが、高プロラクチン血症というものが原因のこともあります。
この高高プロラクチン血症は、脳下垂体から分泌されているプロラクチンというホルモンの分泌が過剰になり引き起こされます。普通、プロラクチンは妊娠した際に乳汁を分泌する為に働くホルモンで、妊娠していないにかかわらずこのホルモンが分泌されることで、妊娠したような状態になり排卵が起こりにくくなり、結果として妊娠しにくくなってしまいます。高プロラクチン血症は、不妊の原因の10?20%を占めるといわれています。
この高プロラクチン血症を引き起こす原因は、他の病気、たとえば脳腫瘍や流産や中絶、服用している薬剤の影響などが考えられていますが、原因不明のことも多くあります。不妊症で悩む人の多くは、原因不明の高プロラクチン血症のことが多いといわれています。
この高プロラクチン血症であるかどうかは、血液検査でわかります。血液検査の結果高プロラクチン血症だと診断された場合には、服薬します。パーロデル、テルロン、カバサールなどが代表的な治療薬です。また、脳腫瘍が原因だった場合には腫瘍を取り除く外科的出が必要な場合もあります。